【MC恋塚の昭和食堂探索シリーズ】
12月31日の大晦日、昼下がりの飲食店は、ほぼお休み、牛丼屋さん、ファミレス程度しか開いていません。大晦日ですから充分理解が出来ますが、車を走らせ探し回ると、営業中の町中華と食堂を確認、いずれも行ったことのあるお店です。
中華はちょっと重いかなあ、という事で、仙台市宮城野区福室(ふくむろ)の、昭和食堂的なお店、「みうら食堂」に行ってみました。いい感じの食堂です。
午後1:30入店だからか、先客0人、
窓際のテーブル席に座らせてもらいました。
絶賛営業中です! テーブル席に座って顔を上げるとこの光景です。
昭和食堂、ド・ストライクお店です。
右上にテレビ(テレビ放送を流しているのを見たことはない)、その横にお品書きの黒板、左の白い箱は冷水器。
左から、ガラスコップ、冷水器(年季入っています)、お茶用茶碗、お茶ポット。いずれもセルフサービス方式です。
テーブル席が5卓そして、小上がり(畳)が3卓と言うフォーメーションです。
また、店の入り口入ったところにはマンガライブラリが。
何と釣りバカ日誌のコミック本、左から1巻~49巻までそろっているようです。
そしてこちらもライブラリ。
漫画や新聞、これらはこれでいいです。私は、読まないので。この感じが大衆食堂を感じます。
年末でもありますので寒いです。しかも古い日本家屋は隙間風も入ってくるでしょう。
対策としては暖房器具で温めるしかないです。私が座ったテーブルの横には大型石油ストーブ
学校の教室に1つ置いてあるような強力ストーブで温かかったです。また、小上がりには、
電気ストーブ、そしてこれ、
L字に曲がった銀色の筒ですが、なんとこれです!
煙突から煙を逃がすという事は、石油ストーブではなく、薪ストーブです!
しかしながら稼働していませんでした。寒い時の最後手段と言うか最終兵器なのでしょうね。
さあ何を食べるか考えましょう。黒板の前まで行って考え込みます。迷います。
値段がどれもお安いですねえ。
このお店でこれまで食べたものは、ラーメン、味噌ラーメン、チャーハン、焼きそば、肉炒め定食。
他、どんな料理か想像してみます。スブタはスブタだろうし、肉中華飯は中華だし(今日は中華を敬遠)、
鶏肉炒めも玉子と肉炒めは、以前食べた肉炒め定食の変化球料理、
竹の子ピーマン肉炒めって、チンジャオロースーのことだよなあ。
豆腐煮込み定食!これ、温まりそうでおいしそう、よし!これだ。と言うことで、
豆腐煮込み定食をオーダーしました。
参考:肉炒め定食を食べた時の日記
おっと、黒板の左には短冊メニューがあった!
なんか、黒板メニューとダブって書かれているものがあります(みそラーメン、肉炒め定食、レバー焼定食、ライス)。
見る方からすると迷いが生じます。と言うかこのお店仕掛けてくるなあ。まさに、スクランブル・チョイス・ラビリンス攻撃を喰らってしまいました。
卓上調味料チェック!実に昭和チックです。
割りばしケースも昭和です。胡椒、七味、ソース、お酢はビン毎、どれも昭和の食卓を感じるところが、醤油だけ風変りしていました。
仙台の醤油会社、マルマサの上撰(じょうせん)醤油だ!!!!!!
ラベルにはNaturally Brewed Soy Sause(本醸造醤油)とかっこいいです。
大衆食堂ではありますが、お米は宮城の代表格の「ひとめぼれ」との事。私も東京の自宅では「ひとめぼれ」を食べています。
料理が出来上がるのが楽しみです。
待つ事10分程度、料理が出来上がり、配膳されました!
えっ?
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豆腐煮込み定食(ご飯少なめ)600円
この豆腐、マーボ豆腐だよなあ、お店の人、間違えた?
注文伝票を見ると、
豆腐煮込定食で合っている。間違ってはいない。
今日は町中華をやめ、食堂で定食でも食べようと張り切ってオーダーしたところ、
マーボー豆腐定食がやってきたわけです。
まあ、これも運命なのかもしれません。すべてを受け入れて食べることにします。
豆腐煮込みひとめぼれ米のご飯
汁物は丼で、豆腐と白菜のお味噌汁、漬物はたくあんでした。
これをスプーンではなく、れんげで食べるというのが、みうら食堂スタイルなのでしょう。
ほんとこのお店はいろいろ仕掛けてくるなあ。
まさか、見た目はマーボですが、味は肉豆腐?なんていうカモフラージュ・サプライズだったらどうしましょう。
何が起きても冷静に戦えるように、こちらも一人作戦会議をします。こちらの作戦は、どんな味がしようが、目の前の料理は
豆腐煮込みとして食べる! 題して「木枯らしを行くキツネ作戦!」姿を変え、だましだまされ、しかし、キツネはキツネなのです。木枯らし環境で戦いにの臨みます。
先ずはお茶を一口、口にして呼吸を整え、割りばしと、レンゲで戦闘開始です。
早速、豆腐煮込をれんげで食べてみました。
やっぱり、マーボ豆腐でした。豆腐煮込みよりも、マーボ豆腐として食べるととてもおいしいです。
意地でも豆腐煮込として食べてやろうと戦おうとしましたが、一気に敗北です。
白旗を上げ、マーボ豆腐定食(ご飯味噌汁付き)として頂きました。
マーボ単品で食べてもいいですし、マーボ掛け飯でも実においしいです。
七味を振って、追い辛子味、美味しい!
町中華と違うとこは、中華スープではなく、味噌汁と言う事です。食堂感があって、これもいいです。
家で作って食べるマーボ豆腐ご飯のようです。ペロリと美味しく頂きました。
今回はお店にしてやられました。惨敗です。降参、まいりました!
戦いは終わりました。
会計を済ませ、勇気ある撤退です、店を出ると、
なんと、最後の仕掛けが待っていました・・・・・
実にわざとらしく1台の自動販売機が。
料理はおいしかった!、じゃあ缶コーヒーでも買って帰るか!と言う作戦に陥るところでした。
いやー、ここまで仕掛けてくるとは思いませんでした。
私、敗北宣言です。
みうら食堂、最強です。