「座る」の尊敬語は「掛ける」ですので、
「お掛けください」が正しいです。
と、言いたいところですが、「掛ける」は、椅子の場合のみに用います。
椅子の事を腰掛けとも言う事から、腰を掛ける(乗せる)という意味で「お掛けください」という訳です。
しかしながら、椅子も座布団も含めた範囲で考えると、一般的には、「お座りください」が多いようです。
例を挙げますと、「新幹線は座れた?」であって、「新幹線は掛けられた?」ではない訳です。
そして、「ご着席ください」ですが、乾杯時に「お手元のグラスを手にご起立ください」
に対してですので「ご着席ください」とすれば間違いはないのですが、
乾杯と同時に披露式から披露宴(宴席)になります、
雰囲気を明るくした言葉表現に代える事も重要です。
「お座りください」ではなく、
「どうぞ、お座りになってください」
と柔らかく表現すれば、言葉遣いに意見をしてくる人もいないでしょう。