長持(ながもち)の数え方(5/25)
2015年 05月 25日
その昔、嫁入り時、この長持ちに嫁入り道具を入れて嫁いだといいます。
この長持ち、日本の文化を反映しています。江戸時代の長屋では、火事があると、周りの家にも被害がおよびます。タンスを担ぎ出すのではなくこの長持ちを持って逃げれば言い訳です。
ただ、簡単に担げるものではないですから実際には台車のように四隅に車をつけて移動させる訳ですね。
しかし!江戸の大火でみんなが長持ちを引きずりながら逃げることで、狭い道は渋滞となり、大きな被害が起きました。
幕府は、車付き長持ちの製造を禁止します。
そこで、この長持ちに竿を通し、前と後ろで担ぎ上げるという移動方法が生まれます。
それが、タンスを含めてですが、数え方として
一竿、二竿(さお)と数えるようになったそうです。