引出物の話(その2) 引出物」の由来【4/25】
2013年 04月 26日
毎日を遊びこけていた平安貴族、詩を読んだり、蹴鞠したり、香を焚いてみたり、水に帆かけ舟を流してみたり、全く以って、
「優雅でごじゃるなあ~。」と言う感じです。
他の家の貴族を自宅に招待して、遊んで飲み食いをさせ、そして土産を持たせ、自分の家の羽振りの良さを自慢し合うという、何ともバブリーなことをしていたわけですが、金持ちのやることですから半端じゃないわけです。
持たせる土産は、どうだ!見ろ!と言わんばかりに、荷車に載せ、それを馬が引き出し、土産品が庭に現れるわけです。
帰り際に持たせる土産を、この馬が引き出したことから引出物と言う名がつきました。
羽振りの良さを見せつける目的で、大きな荷物を持って帰らせる!これは今の時代にはそぐわない訳です。
現代日本であれば、宅配便という世界に誇れる、速くて確実な物流システムを活用するのが時代にあったおもてなしと言えるでしょうね。
宅配の引出物のシステムは、時代を反映している!