スフィンクス VS 三越のライオン VS 中国のシーサー VS 神社の狛犬 の話(3/8)
2009年 03月 08日
これら皆、首から下はライオンがモデルです。百獣の王を従えるというのは王の権力の象徴であります。
まず、スフィンクスはそういうこと。ピラミッドを守る守護神です。
これを格好いいと思ったヨーロッパの王様達は、門構えにライオンの石像を置きました。三越の門構えもいい感じですよね。
ライオンの石像文化はシルクロードを通って中国にやってきました。
中国の人はライオンを見たことがありません。この石造を見て、中国の伝説上の動物の獅子に置き換えたのでしょう。
そして獅子の石像は高句麗・新羅を通って仏教と一緒に日本に渡来します。
さて、日本人ですが、ライオンも知らなければ、獅子も知りません。
当時高句麗を、高麗(こうらい)と言った時期があります。そして日本語読みで「こーま」とも読みました。
で!日本人はこの獅子像のことを、勝手にコマから来た犬の像だ!
コマ犬と呼びました。獅子像は犬にデフォルメされて
今は神社やお寺にいるわけです。
沖縄エリアのシーサーは中国から直接入ったわけで本州の狛犬とちょっと顔が異なります。
獅子舞いもそうですよね。沖縄・長崎のお祭りの獅子舞と、日本のお正月に見る獅子舞、似てはいますが違いますよね。
ということでスフィンクスも、三越のライオンも、中国のシーサーも、そして狛犬もルーツはおんなじでした。
ちょっとポケモンのピカチューもこれらをモデルにしているようなデザインですな。