帝国ホテルの季刊誌を読んでましたら、婚礼料理のコラムがありました。紹介します。
帝国ホテルは明治25年からホテルウェディングを行っています。
明治のこと、初代総料理長はメニューにフレンチ料理ということでエスカルゴ料理を出したそうです。
列席者からは、「エスカルゴとはいかがなものか?」と声が上がってしまったそうです。
総料理長は慌てず、お客様にこう説明したそうです。
「エスカルゴは、人生急がず、焦らず、倦まず弛まず(*)、止まらずということでお出ししております。」
(*):倦まず弛まず(うまずたゆまず):飽きたり気をゆるめたりしないで、物事をなす際の心がけ 「 -修行を積む」
お客様は大いに納得したそうです。
いや~、うまいことを言うなあと思いました。和の食材では縁起のいい口上をよく聞きますが、洋食の食材でも充分ありということです。
余談ですが・・・
先日東京駅近くの居酒屋さんで、「なんちゃってエスカルゴ」と言うのを食べました。見た目と味はエスカルゴ料理、
食材は、サザエでした。