勇気は与えるものではなく、貰うものだ(4/27)
2016年 04月 28日
九州にもたくさんのBMCA会員の司会者がおり、みんな頑張っています。
震災が起きると、アーチスト、スポーツ選手らは、テレビのインタビューに得意気に、
「被災者に、勇気を与えたいと思います。」と発していますが、
あれ、実に耳障りです。日本語として間違ってはいません。
問題なのは「上から目線のイヤミな表現」であるということです。
1.被災者:これは冷たい表現です。熊本の現場の人たちに、ストレートに「被災」を背負わせています。「被災者」ではなく、「被災した人」とするべきでしょうね。同様に、「障害者」と表現するよりも「障害を持つ人」と配慮ある言葉の表現をするべきでしょう。
2.勇気を与えたい!ですが、そもそも、勇気は与えるものではなく、与えられるものです。「私は、〇〇さんの言動に勇気を貰った!」が一般的な表現であり、「私は君に勇気を与えてあげるよ」は日本語文法としてはOKであっても、横柄な上から目線の言葉です。
この度、被災した人たちの、相手の身になって考えればこんな横柄な言葉は出てこないはずです。
卑劣な表現をする人々、きっと、いつも、どこかで、上から目線でいるのでしょうね。