新郎さん衣装、官服について(4/9)
2013年 04月 09日
この衣裳は官服と呼ばれるものです。
官服(かんぷく)とは国家から支給される制服であり、つまりい官史 (国家公務員や、役人のこと)の制服を意味します。
警察官を例に取ると何種類もの制服を持っています。慶事で着る制服 は交番勤務に着る活動服と呼ばれるものではなく、礼服と呼ばれる カテゴリの服です。つまり警察官として礼装で婚礼に望むというスタイルです。
一般の衣裳では、新郎の白手袋(白手:はくてとも言う。)は右手に持つものですが、官服では白手袋をすることが多いようです。これは 都道府県それぞれの警察の服装規定に定められています。
装いも新たに新郎新婦入場です!と司会が言うと、新郎は手袋して、帽子を手に、そして新婦と腕を組んで入場します。
会場に入って一礼するタイミングで帽子をかぶり、敬礼をすることで しょう。 後は、通常の再入場シーンと同じです。
司会者の動きとしては、普通に「新郎新婦入場です!」と言って、扉が開くとゲストから「おー!」と声が上がりますので、あとは「お衣装は制服と、そして○○色のドレスと先ほどに比べグッとおとなっぽ く~」など案内すればいいでしょう。
気をつけなければならないのは、新郎が敬礼をするときに司会者がそ れに合わせて「敬礼!」と言ってしまう場合です。
その場合、「敬礼!」の号令で、敬礼をしますが、その後「敬礼直れ!」の号令がない限り、直ってはならないことになっています。
「敬礼!」と言う場合は、「敬礼直れ!」は常にセットで口にしてく ださい。
私の過去の失敗談ですが、色直し入場時、私が敬礼!と言ってそのままにしてしまったため、新郎はそのまま1分間固まっていたことがありました。
主賓の警察署長さんが私の所にやってきて「敬礼直れ!って言ってみてごらんなさい。」と言われてしまいました。
警察の人は勤務中は硬い表情してますが、結婚式のゲスト時などプライ ベート時は、とてもおふざけが好きです。余興も着替えて出し物したりとそのギャップは楽しいものです。そんな余興の後、司会者からは、 「じゃあこの後はきちんと着替えてくださいね。そのまま外歩くと警察 に捕まっちゃいますよ。」なんて落とすわけです。(ブライダル司会 ハンドブックより)